介護職の履歴書の書き方を解説!転職に役立つ志望動機の例文やポイントをチェック

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介護職に転職する際は、質の高い履歴書を用意する必要があります。

とはいえ、どんな履歴書にすれば、採用担当者の目に留まり好印象を与えるのか分からない方も多いでしょう。


そこで今回の記事では、介護職に転職する際のおすすめの履歴書の書き方を、基本から押さえておくべき点や見直しのコツまで徹底して解説いたします。

こちらの記事を読んで頂くことで、介護職に転職する際の履歴書の書き方に詳しくなって不安もなくなるはずです。

記事を最後まで読んで、あなたの印象をアップさせる質の高い介護職の履歴書を完成させてみましょう。

介護職の履歴書の書き方:まずは基本情報欄を記入する


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求人に応募する際には、必ず履歴書を記入します。履歴書のフォーマットはさまざまですが、特に指定されない限り、自分が書きやすい種類のものを選んで大丈夫です。

介護職の履歴書を書く際、まずは履歴書の基本情報欄を埋めましょう。

基本情報欄は、以下の一覧にあるような項目があります。


・住所や氏名、生年月日、連絡先

・職歴、資格

・志望動機

・長所と短所

・自己PR


それぞれ各項目ごとに、どのように書けばいいのかという流れを解説しますので、参考にしてみてください。

住所や氏名、生年月日、連絡先

まずは基本情報として住所や名前、生年月日や連絡先の電話番号を記入します。

住所などは郵便番号に都道府県名や〇丁目〇番地、マンション名など省略をせずに書くようにしましょう

連絡先や電話番号など、一度書いた項目と同じ場合は“同上”と記載しておくことも可能です。電話は選考が進んで応募先から連絡が来た時に対応しやすい番号にしましょう。

通勤にかかる時間を記入する欄がある場合は、自宅から会社までの途中経過箇所も含めたすべての道順のうち、最短ルートを元に計算をします。

学歴・職歴・資格の記入欄

履歴書では過去の学歴・職歴・勤務先や資格を、漏れなく書くのが大前提です。転職回数が多いのが不利になりそうだからといって経歴を偽ったり端折ったりするのはNGです。

職歴は和暦・西暦で書いても年号で書いても問題ありませんが、年月を間違えないように記入しましょう。どちらにしても、日付や生年月日と表記を統一するようにしてください。

詳しい経験などは職務経歴書に書くため、ここでは入社日・退職日の日付を軸に作成します。


また、本人の取得免許も資格の取得日も、間違えのないように正確に書くのが重要です。

職歴や資格など間違った情報を記入すると、職歴詐称になり企業からの印象も悪くなるでしょう。校名や職場名・資格名については、すべて一般的な正式名称で書くようにします

介護の資格で言うと、介護職員初任者研修が挙げられますがこれらも介助業務を行う上で一定以上の知識とスキルがあることを伝えることができます。


学歴:

○○高校×⇒○○県立高等学校 卒業、と記載

○○大学×⇒○○大学○○学部○○学科 卒業、と記載


基本的に学歴は最終学歴の一つ前から記載します。高等学校が最終学歴であれば中学校の卒業から、大学・専門学校等であれば高等学校卒業から記載するのが一般的です。

学校名は省略せず、「~高校」ではなく「~高等学校」と書くようにしましょう。また、大学は学部や学科、専攻名まで書きましょう。

 
職歴:

○○株式会社 入社×

⇒○○株式会社 ○○事業部 入社 /○○支社 ○○部 配属、と記載


会社名や施設名は略さず、正式名称で記載します。「株式会社」「社会福祉法人」「医療法人」などがありますが、(株)などにはしません。社名に加えて所属していた施設や部署なども記載されていると、丁寧な印象を与えられます。

また、特養やデイといったサービス種別などの名称も同様に略さず「特別養護老人ホーム」「デイサービス」と書きましょう。

在職中の方は最後に「現在に至る」もしくは「在職中」と添え、職歴を書き終わった際はここで終わりということがわかるよう、右寄せで“以上”と記入しましょう。

もし、半年以上のブランクがある場合は「一身上の都合により退職」と記載し、一言程度理由を添えると良いでしょう。特別な事情がない場合は、無理に書こうとはせず志望動機や事故PRをしっかり整理しておきましょう。

職歴欄は基本的に正社員や契約社員の職歴を記載するのが基本ですが、介護関係の仕事であればパートやアルバイトの経験もアピールになるので記載しましょう。


資格:

普通運転免許×⇒普通自動車第一種免許〇、と記載

英検〇級⇒実用英語技能検定〇級、と記載

介護職員初任者研修課程 修了、と記載


複数の免許や資格がある場合、取得年月が早い順に記載しましょう。介護士を志望するとしても、介護関連以外でも業務に役に立ちそうなものがあれば記載しておくと良いでしょう。

現在初任者研修を受講中でも履歴書に書くことができます。その場合は「介護職員初任者研修課程 修了見込み」と記載します。無資格から介護職を目指している場合は、介護のスキルのアピールになります。

法改正などにより資格名が変わっていることもあるので、書く前に確認しておきましょう。


学校名、会社名、免許・資格など、それぞれ正しい名称を書くということを押さえておきましょう。

志望動機の例

次に応募を希望する志望動機について記入します。どうして介護職に転職したいのかきっかけとなるものを簡単にまとめましょう。

ポイントとしては、介護職に転職ということと、どうして数ある介護関連企業からこの会社を選んだのかを具体的に伝えることができるように書くことです。

簡単な例文を挙げておきます。


“私は高齢者の方が安心して暮らせる地域環境を作りたいと思い、介護職への転職を考えています。

以前祖母が亡くなった時に、介護福祉士の方が懸命に祖母に尽くして下さったことが強く印象に残り、私もそんな介護福祉士になりたいと思うようになりました。

御社は地域に根差した事業を展開されていると伺ったので、御社に入社し誰でも安心して暮らせる地域づくりに私も役立ちたいと思います。”


説得力のある内容にするには、以下の3点を盛り込むようにしましょう。


1.自分自身の経験や介護のどのようなシーンに共感したのか

2.応募先の職場について魅力に感じた点はどこか

3.その職場で行いたいこと、目標は何か


自分の強みや想いを分析し、応募先の理念や方針にマッチすることを伝えることが大切です。どこの職場にも当てはまるような抽象的な内容ではなく、具体的に書くようにしましょう。

新しい職場で実現したいことや具体的な目標も一緒に盛り込まれていると熱意が伝わり、ポジティブな印象を与えられます。

志望動機は面接の際にも質問されるので、詳細な内容を面接時にも伝えられるようにしておきましょう。

長所と短所の書き方

介護職の履歴書では、自分の長所と短所も書かなければいけません。

長所と短所を書く際のポイントは、以下の通りです。


・長所が思い浮かばなくても「長所無し」とは書かない

・パッと見て分かりやすく簡潔に書く

・介護職を意識した内容で書く


介護職での転職をうまくいかせたいのであれば、長所と短所の記入は重要です。

例えば過去に管理職などの経験がある場合は、必ず長所として記載するようにしましょう。

「チームでの作業を円滑に進めるのが上手い」や「人の意見を聞くのが得意」などあなたにとっての強みを書くといいかもしれません。


短所は「せっかちなところが短所だが、周りからは行動力があると言われる」など、短所からうまく長所に結びつける書き方がおすすめです。

そして内容はあまり複雑にならないよう注意し、誰が見ても内容をすぐに理解してもらえるようにしましょう。

未経験の場合でも、以前の職場で介護以外の業務で培った所を、介護現場ならではのチームワークやコミュニケーションにつながる内容と絡めて書くように意識してみましょう。

自己PRの書き方

介護職にスムーズに転職したい時は、自己PRもうまくまとめて記載するようにしましょう。

自己PRは前述した「長所」やこだわり、あなたにとっての特技になる部分が介護職の仕事で、どのように役立つのかをまとめるようにすると分かりやすくなります。

「過去の仕事でチームのメンバーとの連携を大切にしてきたので、チームワークを生かすことには自信があります。」「趣味で体を動かす活動が好きなので、体力にも自信があります。」などの内容で書くといいかもしれません。


介護士として働く上で、これまでの経験や身に着けたスキルをどのように活かせるのか、介護の仕事に対する熱意や学ぶ意欲が伝わるように書くことが大切です。

本人希望記入欄

ここに何を書いたら良いのか知りたい方も多くいらっしゃるかと思います。

本人希望記入欄は、どうしても譲れない条件を伝えたいときに記入します。

退職予定日が決まっており、応募先企業への入職可能日が分かっていれば「○○月○○日から入職可能です」と記載すると良いでしょう。

注意点としては、給与や処遇に関わる条件を伝えるために使うと採用担当から「条件や待遇に厳しい人なのかな?」という印象を持たれるかもしれません。

基本的には、「貴社の規定に従います」といった文言を書いていれば問題ないです。

履歴書の基本のチェックリスト


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介護職に転職する際、履歴書を書き上げた後は内容に間違えがないかチェックする必要があります。

簡単ですがチェックリストを紹介しますので、こちらのポイント別に沿って内容を振り返りましょう。


・誤字脱字のチェック

・修正液を使っていないかチェック

・ポールペンで書いているかチェック

・数字や年号が統一されているかチェック

・空欄がないかどうかチェック

・貼り付けた証明写真が適切かどうかチェック

・履歴書は折らずに提出するのがおすすめ


それぞれのチェックポイントを、深掘りして解説しておきます。

誤字脱字が無いか要チェック

介護職に転職する際の履歴書では、誤字・脱字のチェックが必須です。

誤字・脱字をしたまま履歴書を提出してしまうと、業務においても確認能力がない人材だと企業の担当者に思われて評価をマイナスされてしまいます

企業側は、採用した後に仕事でもミスを連発するのでは?と思うかもしれません。丁寧に最後まで整って書かれた履歴書であれば、逆に誠実にサービスを提供できる印象を感じてもらうことも可能でしょう。

修正液や修正テープを使用しない

介護職の履歴書を手書きで書く際には、修正液や修正テープは使わないようにしてください。

修正液や修正テープを使った修正だらけの履歴書では、応募者の真剣度が無いと判断されます。

書き損じてしまったら必ず破棄し、新しい履歴書に再度記載するようにしましょう。

ボールペンで書く

介護職の履歴書を書く際は、必ず黒のボールペンで記入してください。

履歴書は正式なビジネス文書にあたります。

ビジネス文書に合わせて一般的にボールペンで記入するのがマナーとされているので、鉛筆やシャーペンなど消えてしまうもので書くことはNGです。もちろん、消せるボールペンも避けましょう。

水性のボールペンで0.7mm程度の太さがおすすめです。

数字や年号は統一した書き方をする

介護職に転職する際の履歴書では、数字や年号はどれかに統一して書くのが大切です。

数字は「1,2などの算用数字」を使います。

そして、履歴書内では西暦で書くのか年号を使って書くのかという点を統一して決めて記載しましょう。

出来るだけ採用担当者に分かりやすい履歴書にするのが、ポイントです。

空欄のまま提出しない

介護職の履歴書を書く際は、履歴書に空欄がない状態にして提出しましょう。

志望動機や自己PRなどは記入欄に対して短すぎるとアピールできることが少ない、意欲が低いと思われてしまう可能性があります。

おおよそですが、自己PRなどアピールできる記入欄は、約300~400文字以内で収めると良いでしょう

どうしても空欄になってしまうときは「特になし」と記載しても構いません。

証明写真は姿勢や目線、メイクや髪形を整える

介護職の履歴書を書く際、最後に証明写真が適切かどうかを確認しましょう。

3ヶ月以内に撮影した証明写真(縦40mm×横30mm)が一般的です。半年以上前の写真やスナップ写真等は使用しないようにしましょう。

清潔感を意識した髪型やメイクにしているかどうかをチェックし、顔はまっすぐ正面に向けて、きちんと姿勢のいい状態で写真を撮影することが必須です。

表情は、やわらかい表情や明るい表情を意識しましょう。

証明写真を撮影する際の服装はスーツが無難です。色は黒や紺の無地のタイプで、ワイシャツ・ブラウスは白を選択し清潔感を出すと好印象になるでしょう。

履歴書は書き直すこともあるので、証明写真は履歴書をすべて書き終えてから貼るようにしましょう。剥がれてしまった時の為に、証明写真の裏面には氏名を記入しておきましょう。

履歴書は折らずにコピーを取って提出する

介護職の履歴書を提出する際は、用紙を折らずに入るA4サイズまたはB5サイズ対応の封筒に入れ提出したほうが印象はいいです。

郵送で書類を提出する際も、ファイルなどに挟んだ状態でそのまま入れられる角形2号などに入れて投函する方法をとると良いでしょう。もちろん、持参する際もファイルに挟んでおけば端が折れたり、しわになってしまったり、汚れたりするのを防げます。

また提出の際は1部コピーを取って、手元に置いておくことをおすすめします。

コピーを取っておくことで採用面接の際の準備に使えるので、面接対策になるでしょう。

ただし、現在ではパソコンで作成した履歴書をデータで送るような形式でもOKという企業もあるため、その場合はテンプレートなどをダウンロード利用して活用し、メールに添付し送信するようにしましょう。

履歴書でアピールするポイント


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介護職に転職する際、履歴書では以下のようなことをアピールしましょう。


・なぜ介護業界を選んだのか明確にする

・なぜこの施設なのかを明確にする

・自分の職歴・経歴がどのように役立つか示す

それぞれのポイントを、詳しく解説しておきます。

なぜ介護業界を選んだのか明確にする

介護職の履歴書では、どうして介護業界を選んだのかが明確に記載されていなければいけません。

この項目に関しては、「志望動機」の欄で記載することが可能です。

どうして介護職を選んでいるのかという理由を、前に働いていた職場との違いや介護業界でのキャリアプランをイメージして自分なりの言葉で簡単にまとめるようにしてみましょう。

また、介護業界で働くうえで自分が具体的に何をきっかけに興味を持ったのか整理しておくと良いでしょう。

なぜこの施設なのかを明確にする

介護職の履歴書では、なぜ「この会社を選んでいるのか」をはっきり書かなければいけません。

前述した通り、世の中にはいくつもの介護施設があります。

その中からどうしてこの会社・この事業所を選んでいるのかを、履歴書の中で分かりやすく記載しましょう


またこの質問は面接でもよくされるもので、実際に就職した際にどれだけ愛着を持って働いてくれるか、長く働く気があるかをアピールすることができるものでもあります。

個人的に自分の家から通えるといった勤務先としての条件面も要素としてありますが、なるべく自己都合に聞こえる内容ではなく、自分らしく働きいきいきとしているイメージが湧いたといった理由などに置き換えると印象が良くなるでしょう。

自分の職歴・経歴がどのように役立つか示す

介護職に転職する際の履歴書では、自分の過去の経歴がどのように介護の仕事に役立つのかを、書く必要があります。

職歴や経歴を履歴書に間違えないように書き、「自己PR」の欄で経歴がどう役立つのかを言葉にまとめると採用担当者に伝わりやすいでしょう。

その他にも、過去に介護職としての経験や医療現場での経験・家族への介護経験があれば、募集職種や職場に合った人材であることにつながる可能性があります

アルバイトやパートでの経験でも積極的に書くようにしましょう。

まとめ

今回は介護業界に転職する際の履歴書の書き方を、詳しく解説してきました。

履歴書は転職する際に必要になる重視すべき書類の一つです。

介護業界にスムーズに転職したいのであれば、履歴書をきちんと書くのが大変重要です。

書き終えたら全体を確認して、誤字脱字はもちろん、文法のミスがないかどうかまでしっかりチェックしましょう。


もう一度記事内容を読み返し、質の高い履歴書を作れるようになってみましょう。

この記事を読んだ方にとって少しでもサポートになれれば幸いです。

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