介護職員初任者研修の取得までのカリキュラム・学習内容と取得することで出来ることなど詳しく解説!

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「介護の資格はたくさんあるけどどれから取得すればいいかわからない」

「介護職員初任者研修の受講をすすめられたけど何の資格かわからない」 「初任者研修はヘルパー2級の資格とどうちがうの?」 そんな疑問をお持ちの方に、以下の内容をこの記事で説明します。

「介護職員初任者研修についての概要説明」「介護職員初任者研修を取得してできること」、「初任者研修とヘルパー2級との違い」等、この記事を読むことで理解をすることができます。

介護職員初任者研修とは

介護の世界は資格がたくさんあり、初心者にとっては理解しにくいところが多くあります。ここでは「介護職員初任者研修」について簡単に解説していきます。

介護職員初任者研修とはどんな資格?

介護職員初任者研修について、厚生労働省からの説明があります。

介護職員初任者研修は、介護に携わる者が業務を遂行する上で最低限の知識・技術とそれを実践する際の考え方のプロセスを身につけ、基本的な介護業務を行うことができるようにすることを目的として行われるものである。

引用:厚生労働省 「介護員養成研修の取扱細則について」より


介護の仕事をする上で、知識もなく介護をすると、事故やトラブルになってしまうことが多くあります。それを避けるためにも、最低限の知識と技術を身につけなければなりません。

介護の仕事をする前に、この研修を受けておくことで、高齢者の特徴や気を付けること、さらに人としての尊厳についても学ぶことができるようになっています。

介護職員初任者研修とホームヘルパー2級とは全く別の資格

2012年度にヘルパー2級が廃止され、2013年度から介護職員初任者研修という名称に変わりました。

廃止されましたので、これからヘルパー2級を取得しようとしても、介護職員初任者研修を取るしかありません。


また、よくある質問として「ヘルパー2級を持っているから、履歴書に「介護職員初任者研修修了」と書いてもよい?」と聞かれることがありますが、それはできません。

「ヘルパー2級」 = 「介護職員初任者研修」 と認められておらず、「ヘルパー2級」と「介護職員初任者研修」では、取得するまでのカリキュラムが違いますので、同じ資格にはならないのです。

しかし、施設で面接を受けた際に「ヘルパー2級」と書いてあれば、「初任者研修修了」の知識と経験があると判断されます。(2024年7月現在)

あくまでも介護職員初任者研修修了しないと「初任者研修修了」にはならないのです


また、ヘルパー2級では試験はありませんが、初任者研修では最後に筆記試験があります。

この試験は落とすための試験ではなく、研修の内容を理解しているかの確認のテストなので、難易度はそんなに高くありません。落ちる人は欠席が多かったり、やむを得ず欠席される方だそうなので、誰でも取得できると思います。

ヘルパー2級では30時間の「実習」約5日間の日程で行われていましたが、介護職員初任者研修では廃止になっています。

一部スクールでは介護現場を知るためにも実習を残しているところもあります。

介護職員初任者研修は介護未経験者でも取得しやすい

介護職員初任者研修は介護未経験者でも取得できます。

しかも「初任者」という言葉がついている通り、介護未経験の方が受けることを前提にカリキュラムが組まれています。

介護で必要な倫理性やコミュニケーション、家事援助など未経験の方でも分かるように、テキストに紹介されています。

専門性が高いので専門用語も随時出てきますが、その都度説明が入っていますので、未経験の方でも取得しやすい研修となっています。

最終日には簡単なテストがあります。テストと言っても研修の内容を理解しているか確認するためのテストなので、問題も比較的簡単なテストになっています。

落とすためのテストではないので、安心して取り組むといいと思います。

テストの合格率は約90%を超えていますので、しっかり研修内容を聞いていれば未経験の方でも十分合格可能です。

介護職員初任者研修の資格内容とカリキュラムについて

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介護の基本的な考え方と倫理について

介護の仕事は高い職業倫理が求められます。

「倫理」とは「人として守り行うべき道。善悪・正邪の判断において普遍的な基準となるもの。道徳。モラル」(goo辞書より)と説明されています。

介護職は専門職であり、高齢者の生命や人生に大きく、また深くかかわる仕事のため、介護職の行動によってご利用者様やその家族の生活に大きな影響を与えてしまいます

そのため認知症のある高齢者に介助をするとき、介助者の判断や言動が人として正しいか問われる場面が非常に多くあるため初任者研修の中に組み込まれています。


主に以下3つの倫理性が介護職に共通して求められます。

  1. 誠実義務・・・本人が自己選択・自己決定でき、利用者の尊厳を守ること
  2. 信用失墜行為の禁止・・・虐待行為を禁止し、専門的な知識で社会に貢献すること
  3. 秘密保持義務・・・利用者について知り得た秘密・情報を慎重に取り扱うこと


この3つの倫理性をしっかり持つことを、研修で事例を踏まえながら学んで行きます。

この科目の研修時間は9時間となっています。

高齢者とのコミュニケーション技術について

普段の生活ではコミュニケーションについて意識することはありませんし、普通の会社のお仕事では「報連相」について指導がされる程度です。

ところが介護職のコミュニケーションは、非常に重要な役割を持っています。

コミュニケーションはご利用者様を理解し、ご利用者様に対する介護職の想いを伝え、相手との関係性を深める手段でもあります。日々のコミュニケーションの積み重ねは、信頼関係を作ります。

その人らしさを大切にした介護を実現する

ご利用者様の話に耳を傾けたり、質問したりすることで、その人らしさを大切にした介護を実現します。

ご利用者様や家族の思いに寄り添い、支援する

コミュニケーションをとることで、ご利用者様や家族の思いや気持ちに寄り添いながら支援することができるようになります。

以上の目的を達成するために話し方のスキルを活用し、コミュニケーション能力を高めていきます。

この科目の研修時間は6時間となっています。

高齢者の日常生活を支援するための生活支援技術について

若いときは生活をしていく上で、お風呂も食事も排泄も一人でできていましたが、歳を重ねるに連れてだんだんと回りの人の助けが必要になってきます。

そういった高齢者に生活支援をする技術が、「生活支援技術」です。

介護職員初任者研修で学べるのは以下の2つです

  • 身体介護・・・食事介助、入浴介助、排泄介助、移乗・移動、起床、身体介護全般
  • 家事援助・・・掃除、洗濯、買い物、家事援助全般、外出の用意


どちらも学べる事が多くあります。


支援を必要としている高齢者にサービス提供するのが基本です。しかし、本人の自立支援を促すような介助をしなければなりません。

もちろん高齢者にも個人差がありますので、このやり方が絶対にいいという方法はなく、その人に合ったやり方やポイントを見つけることが大事です。


ご利用者様とのかかわりを通じて、介護のコツやポイントの探し方もこの介護職員初任者研修で学びます。

この授業に関しては実技の部分がほとんどで、身体介護の項目は教室で体験をしながら学んでいただけます。とても重要なので75時間という授業時間が設定されています。

介護職員初任者研修を全部オンラインで受けたい、と思われる方も多いと思いますが、初任者研修は「オンライン+通学」というのが基本です。


介護職員初任者研修の必須研修時間は合計で130時間あります。(取得期間は最短で1ヶ月程度)

実技時間が89.5時間、講師から座学で学ぶ時間が40.5時間で構成されていますので、座学で学ぶ40.5時間を自宅で通信講座、実技の89.5時間を通学で学ぶようになります。

オンラインで資料を見ながら講義を受けるコースであれば、多少の割引もありますので、比較的安く受講できるので、講座の一覧などで確認しながら申し込みをするといいでしょう。オンラインで講義を受けても、レポートや課題の提出はありますので、忘れないように注意しておきましょう。

基本的な健康状態や薬の管理などの医療的な知識と医療ケアについて

高齢化が進む中、病院で治療を受ける時間が短くなり、以前は病院で治療を受けていた患者も在宅で療養するようになっています。

それに合わせて医療を必要とする人や終末期にある人も、在宅や施設で生活するようになっています。


本来介護職は医療行為をしてはいけないのですが、現在の社会情勢を見て、「喀痰吸引」といった医療行為を例外的に認めていこうという社会の動きになっています。

介護職員初任者研修では、高齢者の基本的な健康状態の確認方法や、薬の管理だけではなく、特別に認められた医療行為についても学ぶことができます。

認知症の基礎知識と対応方法などの認知症に対する理解について

認知症については、最近メディアでも取り上げられることが多くなり、認知症という言葉は広く知られるようになりました。しかし、認知症と一言で言っても症状は多岐にわたります。

まずはもの忘れと認知症の違いから始まり、アルツハイマー病の症状や特長についても詳しく説明があります。その他の認知症の病気についても症状と特徴を広く学びます。

また症状だけではなく、介護スタッフとしての対応方法についても代表的なやり方を、事例をもとに学びます。

現場での実技訓練について

介護職員初任者研修では現場の実技訓練は、必須ではありません。

しかし、スクーリングでは実技演習があります。(受講する講座・講義のカリキュラムをご確認ください)

実技訓練は必須ではないため、スクール(専門学校)によって研修内容に違いがありますが、おおよそ以下の内容を実技訓練します。

  • 家事の介護・・・家事支援における介護技術を習得する
  • 身支度の介護・・・身じたくにおける介護技術を習得する
  • 移動の介護・・・歩行・車いすの介助及び、車椅子・ベッドへの移乗、体位変換技術を習得する
  • 食事の介護・・・食事における介護技術を習得する
  • 入浴・清潔保持の介護・・・着脱・入浴・清潔保持における介護技術を習得する
  • 排泄の介護・・・オムツ交換やパッドの交換など、排泄における介護技術を習得する
  • 福祉用具を使った介護・・・代表的な福祉用具の使い方を習得する


詳細はスクールのホームページなどをご覧になり、研修内容をご確認ください。

家族の介護負担の軽減や家族とのコミュニケーションなどの家族支援について

高齢者とその家族のあり方は多様化し、それぞれの家庭が抱える課題は複雑化しています。ご利用者様と家族にとって、一番身近な存在が介護職です。

家族構成や介護と医療の連携を理解した上で、相談にのったり、専門的なアドバイスをしたり、必要なサービスにつなぐことで、家族の負担軽減を図っていきます。


ご利用者様や家族のプライバシーにも十分配慮しながら、その人らしく暮らしていくにはどのようにアドバイスしていくべきかを、初任者研修で学んでいきます。

最初はコミュニケーションをとるのは大変だなと思うかもしれませんが、実践を積めば家族とも接しやすくなると思います。

介護に関する法律規制や倫理、権利擁護などの介護の法律について

介護に関する法律は、医療的な行為はできないという規制があります。さらに、本人の生命に直接関連のない介護については介護保険の算定ができないといった、介護保険上の規制もあります。

そのほかにも、ご利用者様の尊厳を守った介護を提供することが、必須の条件となっています。


尊厳を守るということは、高齢者に対する虐待や身体拘束をしないということにも繋がってきます。

また、介護職員はお風呂や排泄で、本人のプライバシーに踏み込んだ対応をしていきます。

法律や倫理性、権利の擁護、プライバシーの各項目について、詳しく学んで行きます。

介護職員初任者研修の資格でできる様になること

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ご利用者様の体を直接介助する業務

介護職員初任者研修でできることは、ご利用者様の体を直接触れて介助する業務をすることができます。

これは「身体介護」と言われています。専門的な言葉で表すと、「訪問系サービスの身体介護」ができるようになります。訪問系サービスの身体介護は以下の3つが対象となります。

  • 訪問介護(身体介護中心型)
  • 夜間対応型訪問介護
  • 定期巡回随時対応型訪問介護


この3つのサービスを提供することができるようになります。

身体介護ができるようになると、ご利用者様の心身の状態を把握することができ、本人がより快適に過ごせるように計画を立て支援することが可能となります。

日常生活に必要な家事、環境整備の支援

訪問系のサービスの中には「訪問介護(生活援助中心型)」というのがあります。

高齢者は老化とともにできないことが増えてきます。「家事」もその中の1つです。


この「訪問介護(生活援助中心型)」サービスは日常生活に絶対必要な家事(食事の準備やトイレの掃除等)を、家族ではなく訪問した介護職員が行うサービスです。

介護職員初任者研修を修了すると、このサービスも出来るようになります。「生活援助従事者研修」という研修がありますが、この資格は生活援助者を養成する資格でご利用者様の身体に触れる身体介護ができません。


それに比べ介護職員初任者研修は「生活援助」と「身体介護」の両方の介護ができるようになります

就業するお仕事にもよりますが、時間的に余裕があるのであれば、生活援助と身体介護両方取れるので初任者研修の方を選びましょう。

就職活動をするときも「生活援助」と「身体介護」を間違えないようにしましょう。

認知症のご利用者様に対するコミュニケーションや日常生活のサポート

認知症の高齢者に対するコミュニケーションは、全く知識や経験がなければ、おそらく戸惑うばかりで混乱して話す事ができないと思います。

しかし、介護職員初任者研修のカリキュラムを受講すれば、認知症の特徴が分かるようになるので全く話せないということはなくなります。

認知症の高齢者に最善の回答をすることは、ベテランの介護士でも難しいので、研修だけで全て対応できるようになるわけではありません。

相手の性格や特徴を総合的に考慮しながら、たくさんのコミュニケーションと日常生活を通して、最善の対応方法を見つけていきます。

介護職員初任者研修で学んだ知識と経験を組み合わせて、ご利用者様の日常生活を支えていくことが出来るようになります。

介護を行う家族に対するアドバイスや支援

介護を行う家族に対してアドバイスができるようになります。介護職員初任者研修は介護技術を数多く学べるし、スクールで学習した方は介護の実践も行います。

家族が介護する時に役立つ介護方法をお伝えしたり、心理的に不安に思っている家族さんにわかりやすく説明ができると思います。

さらに、声かけや必要な食事量や1日に飲む水分の量なども、介護職員初任者研修で学びますので、しっかりしたアドバイスができると思います

また、家族の介護では補えないようなところについては、介護職員が行ってフォローするといった役割分担もすることができます。

家族にとっては介護のやり方も分からないし、どうしていいか分からないという状態から脱することができるのでとても助かります。

介護という言葉は知られるようになりましたが、具体的な内容はまだまだ一般の人には知られていません。

介護職員初任者研修で学んだことを、アドバイスや支援に活かしていきましょう。

ご利用者様の生活の質向上のための活動やイベントの企画と実施

高齢者にとって生活の質の向上はとても重要です。年齢をかさねてくると、身体的な障害や精神的な問題、さらに経済的な問題を抱えてきます。その問題に直面していると、次第にやる気を失って、消極的になってしまいます。

そうなってしまっては、高齢者の健康にも悪影響をもたらし、さらにそれが問題となるといった悪循環に陥ってしまいます。

悪循環にならないためにも介護職員として生活の質の向上につとめなければなりません。


例えば、お孫さんと一緒に散歩するために訓練をするとか、近所の方と交流会に参加するために運動をするといった、将来の自分の姿を想像できるように日々の生活や運動を自ら変化できるよう、うながしていきます。

生活の質の向上のためのイベントを実施すると、リスクも生じますし、職員に負担がかかります。そういったことも考慮して、しっかりリスクマネジメントもしていかなければなりません。

日々の介護記録の作成を行い、ご利用者様の状態や介護内容を記録と報告の業務

介護の仕事は一人ですべての介護を行うわけではありません。

一人の高齢者であっても、ずっとケアを継続するためには、介護職員同士の何人かのチームで対応しなければなりません。チームで対応するためには、情報の伝達は必要不可欠です。


その情報伝達で一番重要なのが「介護記録」です。

介護記録は次の介護職員がスムーズに仕事に取り組めるように、簡潔にまとめ、「抜け」「漏れ」がないように書きます。

訪問介護で働いている場合は、介護職だけではなく、訪問看護やリハビリテーションの方とも連携をしなければなりません。

異なる業種がサービスに入る場合は週のうち平日だけではなく、土日もサービスが入りますので、記録に不備があり連絡が取れず状態がわからないとサービスが行えないということもありますので、記録は確実に行えるようになりましょう

介護職員初任者研修で学んだことを参考にすれば、介護記録が書けるようになり、次の介護職員に報告ができるようになります。

キャリアの第一歩として介護職員初任者研修を取得しよう

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介護職員初任者研修からさらに上級の資格を目指せる

介護職員初任者研修を取ればその上の資格「介護福祉士実務者研修」を目指せます。

介護福祉士実務者研修は介護未経験者でも受講可能ですが、全く介護の経験の無い状況で受講するのは少しハードルが高いでしょう。

まずは初任者研修を受けた後に実務者研修を受ける方が、理解度が上がり受講しやすいでしょう。


実務者研修の全カリキュラムの中に、初任者研修と同じ講習がありますが、そこは都道府県の判断により初任者研修修了者は免除されています。

介護は未経験で初めての方にとっては、初任者研修を受講するのが最短のコースだと思いますので、受講する研修を選ぶ際には参考にしてください。

また、実務者研修の実務は初任者研修のレベルは当たり前で、それ以上の実務をさらに深く学ぶようにカリキュラムが組まれています。


そして、実務者研修を修了した後は介護福祉士を目指すことができます。介護福祉士になれば、福祉の施設ではリーダークラスといえるでしょう。

介護福祉士は責任者としての役職がついてもおかしくない資格なので、介護福祉士を持っていることで資格手当がつく施設も多いです。介護技術を上げることと、給料を上げるという両方の対策を立てていきましょう。

そして、現場での実務経験を5年経過すれば、ケアマネジャーの受験資格も得ることができます。ケアマネジャーになれば、介護施設で働ける職種を広げることができます。

介護職員初任者研修を持っていることで、様々な介護の現場で働くことができる

介護職員初任者研修を持っていることで、1番資格が活かせるのが訪問介護です。

訪問介護というのは、利用者さんが生活している場所に行き、入浴や食事などの身体介護や家事を家族の代わりに行う家事援助のサービスを提供します。その他にも入所施設や通所(デイサービス)のサービスでも初任者研修の資格が活きてきます。


無資格未経験でも入所施設や通いの施設(デイサービス)に就職はできますが、何も知らない状態で介護の仕事をするということは、免許を持たずに道路を走るようなもので、さまざまな場面で不都合が生じます。

介護職員初任者研修を持っているだけで、教える職員さんも少し楽にに教えることができますし、施設内での希望する業務に就きやすいでしょう。

介護事業系で転職をするときも、無資格未経験の方と介護職員初任者研修を持っている方を比較すると、当然資格を持っている方を優先しますので、転職にも有利です。

介護職員初任者研修を持っているから出来ることが増えることで、手当などが増える

初任者研修を持っていることで出来ることが増えると「こころ」も「からだ」も余裕を持って、職務手中することができます。

これは金銭面の余裕とは異なり、安全に仕事ができたり、よりよい介護方法のしくみに目を向けるようになるという金銭面ではない余裕が生まれます。

初任者研修修了で手当が増えるかどうかは施設ごとに異なりますが、実際の給料に反映している施設は「処遇改善手当」という手当を支給しています。


これは介護の仕事をしている人は全員支給されるのですが、職員の評価と併せて支給している施設もあり、資格の取得によって手当の支給額を増やようにしています。

資格で手当は増えるのはその上の資格「介護福祉士」を採用している施設が多いです。勤務する前に資格と手当についてはよく確認しましょう。

介護職員初任者研修は施設側からするとぜひ取得していただきたい資格になりますので、無資格未経験の場合、施設側が費用を負担して受講させてくれるところもあります。

施設が受講費用を出してもらえれば、介護職員初任者研修を無料で取得することになるので、非常におすすめです。施設とスクールがタイアップしてキャンペーンを組むこともありますので、施設に問い合わせをしてみるといいと思います。

働きながらでも介護職員初任者研修は取得できますので、仕事しながら取得できればメリットも大きいので積極的に受けてしていきましょう。

まとめ

介護職員初任者研修について詳しく説明いたしました。まだ未経験だけど、介護の仕事に興味あるという方は是非取得をオススメします。

初任者研修を取得せずに介護職員として働いている方も、この資格を取得することで、普段疑問に思っていることや、理由がわからずにやっていることも「あっ!こういうことか!」と理解ができるようになるので介護の実績を積みながら勉強するといいと思います。

その他にもしっかりと介護技術を身につけたいとか、将来は介護福祉士を目指したいという方にもまずはこの資格からスタートすると、これから先スムーズにステップアップできます。

この資格は全国どこでも通用する資格です。東京都や大阪府などの都市部でも使えますし、広島県や埼玉県、北海道でも通用します。

余儀なく転勤してしまう場合でも、この資格があれば、エリアを問わずすぐに働くことができます。

また介護職員初任者研修は特に年齢制限はありませんので、体力があれば何歳からでも始められます。

介護の仕事を幅広く行うのであれば、介護職員初任者研修で少し深めに介護のことを学んでおきましょう。

この資格は介護職員として働くための資格ではありますが、家庭の中で要介護者がいるときも役に立ちます。

自身の親が認知症になったのでは?と疑っているときも、この研修で学習した認知症の対応をうまく活かせば、介護に困るということもなくなるでしょう。

まずは一歩を踏み出しましょう!

この記事の著者

派遣のキャリアマルシェ_編集部

介護業界への転職・派遣に関する記事を制作・配信している編集部です。20年以上の介護施設運営歴のある弊社より、介護事業所で働く皆さんに役立つ情報を発信しています。

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