介護士の転職相談先はどこがある？おすすめのエージェントや転職のコツをご紹介

介護士への転職を検討する際、どこに相談すれば良いのか、迷っていませんか。適切な就職先が見つかる相談先として、転職エージェントがありますが、転職エージェントの数が多すぎて決められない、どこも同じように見える、ハローワークとの違いが分からない、という声や悩み・質問も聞かれます。

今回は、主な相談先の相違点を踏まえながら、代表的な転職エージェント7社の特徴、転職エージェントを利用する際のメリット・デメリット、選ぶコツについて紹介します。自分に合った転職エージェントを見つけ、転職を成功させましょう。

介護転職を考えた時の相談先はどこ？

介護職への転職を成功させるには、介護業界に強い相談先を選ぶことが大切です。転職の相談先として、転職エージェント、転職イベント、キャリアアドバイザー、ハローワークがあります。それぞれの目的と特徴は以下の通りです。

転職エージェントに相談

転職エージェントは、介護の求職者と、人材を求める企業との間でマッチングを行う民間の人材紹介会社です。最適な雇用関係の構築が目的で、求職者へのサービスの提供は無料ですが、企業から成功報酬をもらう形で運営されています。

専門のキャリアアドバイザーが一対一で相談にあたり、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策、求人の紹介、条件交渉などのサポートを行います。

介護転職のトレンドや企業の詳細な情報に精通した専門家からの手厚いアドバイスを受けられるのが特徴で、求人検索や応募手続きなど、転職活動にかかる手間を大幅に削減できるのがメリットです。

さらに、介護施設や企業と独自のネットワークを持っている転職エージェントもあり、一般には公開されていない良質な求人情報にアクセスできるのも魅力の一つです。

転職エージェントを活用することで、介護業界への転職活動がより効率的かつ効果的になり、自身のキャリアに合った最適な職場を見つけることができます。

転職イベントで相談

転職イベントは、複数の介護施設や企業が一同に会し、求職者が企業ブースを回りながら、人事担当者や介護施設の担当者と直接話す機会を提供します。特定の業界や職種に焦点を当てて開催されることが多く、企業の情報を直接入手できるだけでなく、キャリアアドバイスや業界のトレンドに関するセミナー、ワークショップなどにも参加できます。

介護施設や企業を比較検討したい人、現場の介護スタッフから仕事内容を直接聞きたい人、介護業界の新しい情報を手に入れたい人におすすめです。しかし、転職イベントには大勢の求職者が参加しているため、一人当たりの相談時間が限られてしまいがちです。ゆっくりと向き合って相談したい人には不向きかもしれません。

キャリアアドバイザー

キャリアアドバイザーは、個人のキャリア開発に焦点を当てた専門家です。転職エージェントやキャリアコンサルティングサービス、大学のキャリアセンター、専門機関などに所属し、サービスを提供します。プロとして独立起業している人もいます。

転職相談はもちろん、長期的なキャリアプランの策定にも応じることができるのが特徴で、自分のキャリアパスを相談できます。自分の強みや弱みを把握し、介護業界でのキャリアの方向性を明確にしたい人、長期的な視点で介護士としてのキャリア形成を考えたい人にとって、良き相談相手です。

ハローワーク

ハローワークは日本全国にある公的な就職支援機関で、正式名称は「公共職業安定所（職安）」といいます。豊富な公開求人情報を提供しているほか、失業者の保証や職業相談、職業紹介、さらには職業訓練といった幅広いサービスを展開しています。

ハローワークでは原則、自分で求人を探す必要があり、転職エージェントのように専門のアドバイザーによる細やかな支援やマッチングをしてもらえません。公的な支援を受けながら転職活動をしたい人、地元や特定エリアでの転職を希望する人に向いています。

おススメのエージェント7社をご紹介

介護士に特化した転職エージェントに会員登録すると原則として、専門のアドバイザーがつき、面接対策から条件交渉、日程調整まで、転職支援を受けることができます。おススメの転職エージェント7社を一覧で紹介します。

介護ワーカー

介護ワーカーは、株式会社トライトキャリアが運営する転職エージェントです。評判と実績に優れ、年間転職成功実績が1万件以上という信頼性の高いサービスを提供しています。

日々更新される約4.5万件の豊富な求人から、年収や月給・時給を選択して検索することが可能で、夜勤なし、年間休日110日以上などといった希望条件に合った介護施設や企業をじっくり選ぶことができます。

特に、正社員の介護転職を希望する方、未経験から介護業界に入りたい方に適しており、介護職、ケアマネージャー、生活相談員など幅広い職種を扱っています。ブランクがある方でも、経験者なら優遇してもらえます。

ウィルオブ介護

ウィルオブ介護は、20年以上の実績を持つ株式会社ウィルオブ・ワークが運営しています。

登録者数85万人と業界最大規模を誇るサービスの強みは、高い内定獲得率で、80%の方が登録から2ヶ月以内に希望の職場で内定を獲得している点です。

また、エリアごとの施設や病院の特性、職場環境を熟知した経験豊富な担当者が、ニーズに合った細かい条件で求人紹介をしているのも特徴です。

対応する職種は、介護士や看護師、ケアマネージャー、生活相談員、管理栄養士、送迎ドライバー、介護事務など多岐にわたり、働き方も正社員、契約社員、派遣、アルバイトと多彩です。未経験者から経験豊富な方まで幅広く対応しています。

カイゴジョブエージェント

カイゴジョブエージェントは、株式会社エス・エム・エスが運営する人材紹介サービスです。2024年4月時点で約19万人の求人を保有しており、訪問介護の求人に強く、非公開のレア求人が多いのも特徴です。介護職・ヘルパー、ケアマネージャー、サービス提供責任者、施設長、生活相談員、リハビリ職、介護事務など幅広い職種を扱い、電話での相談サポートも可能で、通話料無料・年中無休で利用できます。

事業所からスカウトを受ける機会もあり、60日以上勤務した方には勤続支援金が支給されるなど、支援が充実しています。稼ぎたい有資格者や3ヶ月以内の転職を考えている人に適しています。

レバウェル介護

レバウェル介護は、レバレジーズメディカルケア株式会社が運営しています。希望条件や給料など重視する条件を伝えるだけで、最適な転職先を紹介してもらえます。

2024年4月時点で提供している求人情報は約20万件。地域の施設や事業所を担当する専門部署の担当が定期的に足を運び、「ナマの情報」を蓄積していることもあって、職場の人間関係などの内部情報を提供してくれます。

介護職、ヘルパー、生活相談員、ケアマネージャーなどの職種を取り扱っており、未経験者からキャリアアップを目指す介護士まで、幅広く対応しています。

マイナビ介護

マイナビ介護職は知名度が高いサイトで、介護転職が初めての方、転職そのものを迷っている方、介護求人だけでも見てみたい方でも、気軽に利用することが可能です。

2024年4月時点での公開求人数は約7.3万件で、定期的に開催される転職相談会には、電話やメールでも参加できます。

応募代行や面接の付き添いなど、手厚いサポートが特徴で、介護職、ケアマネージャー、生活相談員、看護助手、サービス提供責任者、サービス管理責任者、施設長など、幅広い職種の求人情報を提供しています。特に応募書類の添削や模擬面接を受けたい人、アフターフォローを重視する人に最適です。

ミラクス介護

株式会社ミラクスが運営するミラクス介護は、2024年4月時点で、9万件を超える非公開求人を保有する業界最大級の転職エージェントです。

介護職・ヘルパー、ケアマネージャー、生活相談員などの正社員の求人を多く取り扱っているのが特徴で、正社員への介護転職を目指している方には最適です。

また、正社員の採用だけでなく、派遣、紹介予定派遣などにも対応しています。対応エリアは、首都圏を含む関東、関西、九州など。仕事をしながら介護の資格取得を目指すことができる環境が整っており、キャリアアップを考える介護職にとって、大きな支えになることでしょう。

ラシクキャリア(静岡・関東)

ラシクキャリアは、インフィック株式会社が運営する介護派遣サービスです。静岡と関東エリア限定なので、地域に密着した優良企業を見つけることができます。

介護士、ヘルパー、ケアマネージャー、社会福祉士などの職種が対象で、派遣と紹介予定派遣の2種類の人材派遣を実施しています。3年以上働き続けると退職金がもらえるなど福利厚生が充実しているのがメリットです。

月1回以上の研修など、スタッフの技術向上に力を入れているため、資格取得を目的として派遣業者への登録を検討している方は迷わず登録しましょう。さらに、派遣から始めて多くの介護施設を体験したい未経験者にもおススメです。

転職エージェントのメリット・デメリット

介護専門の転職エージェントを利用する際には、多くのメリットがありますが、一方で注意すべきデメリットも存在します。

まず、メリットから見てみましょう。転職を考える際、特に介護業界のような特殊な分野では、特化した転職エージェントの存在が大きな力となります。

専門アドバイザーが個々の希望や適性を考慮してサポートしてくれるため、転職活動をよりスムーズに進めることができます。

また、アドバイザーは業界内の未公開求人にアクセスできるため、一般には出回っていない魅力的な職場を紹介してもらえる可能性があります。

さらに、転職における条件交渉や面接対策のサポートを受けられる点も、特に転職経験が少ない人にとっては大きな支えになります。

しかし、デメリットにも目を向ける必要があります。1つ目は、自分の希望とは異なる求人を紹介されることがある点です。

これは、エージェントと求職者との間で情報がかみ合っていない場合や、エージェントが特定の職場を優先して推している場合に起こり得ます。

また、エージェントによってはサポートの質にバラつきがあることも事実です。専門性が高い介護業界において、アドバイザーの専門知識や経験の深さが転職の成功に直結するため、特に注意が必要です。

エージェントを選ぶコツ

転職エージェントを選ぶ際には、メリットとデメリットを十分に理解し、自身の転職活動における優先順位やニーズを明確にすることが重要です。下記のポイントに注意しながら、自分に合った転職エージェントを見極めることが求められます。

介護施設の掲載求人数

介護施設の掲載求人数をチェックしましょう。求人数が多ければ多いほど、自分の条件に合った職場を見つけやすくなります。特に介護業界は施設によってサービス内容や職場の雰囲気が大きく異なるため、多くの選択肢から自分に合った職場を選べることは大きなメリットです。

また、未公開求人の数も重要なポイントです。未公開求人は一般に公開されていないため、転職エージェントを通じてのみアクセスできます。未公開求人には、好条件の職場や人気の高い職場が含まれていることが多いので、積極的に確認してみてください。

サポート体制がしっかりしているか

転職エージェントを選ぶ際には、サポート体制にも注目する必要があります。転職活動では、履歴書や職務経歴書の書き方から面接対策まで、多岐にわたるサポートが求められます。

特に、介護業界のような専門性の高い分野では、業界に精通した専門アドバイザーからの手厚いサポートが欠かせません。サポート体制が整っている転職エージェントだと、転職活動の不安を解消し、成功に導くための適切なアドバイスをもらえます。

複数のエージェントに登録しておく

より多くの情報を得るために、複数の転職エージェントに登録しておくことも忘れないでください。一つの転職エージェントだけに絞ってしまうと、好条件の職場や魅力的な求人を見逃してしまう可能性があります。複数の転職エージェントに登録することで、異なる視点からの情報やサポートを受けることができ、自分に最適な転職先を見つけやすくなります。

まとめ

介護転職を成功させるためには、適切な相談先を知り、自分に合った転職エージェントを見つけることが重要です。転職エージェント選びに際しては、掲載求人数やサポート体制をチェックし、複数に登録して情報を比較検討することをおすすめします。自分のキャリアを大切にし、次のステップへと進むための準備をしましょう。